好き嫌いがあるって普通だよね。よくない意味で。
最近、夫が急に「ライオンキングの映画観に行こう」って言い出した。
「私、好きじゃないシーンがあるから行かないよ」と冷たく返したんですが(かわいそう)、どうもおかしい。夫はライオンキングに自主的に興味を示すようなキャラではない。
ちなみにライオンキング、私は中盤で好きじゃないシーンがあるから観れなくて残念だけど、予告編観ただけで震えるくらい映像はきれいだったので、観れる方は観た方がいいと思います。
で、夫がなぜライオンキングを観ようといったのかというと、どうやら、
NHKドキュメンタリー - 最後の講義「みうらじゅん」を観て感銘を受けたようです。
私も勧められてこの動画を観たんですが、みうらじゅんさんと夫に共通点がいくつかあって。
・幼少期、ものすごく普通の子だった
・学校が嫌じゃなかった
・男子校出身
・美大出身
しかも、夫が常々言ってることを半分くらいみうらじゅんさんが講義で言ってたわけですよ。
「自分らしさはいらない」とか。
「周りがあっての自分だ」とか。
まぁ、ここまで言っておいて何なんですけど、夫の話はどうでもよくて、この講義、笑えるし、私みうらじゅんさんのことよく知らない(進◯ゼミでやってた連載を幼少期に読んではいたけど)けど、感銘を受ける講義だったので、ぜひ観ていただきたい。走馬灯も最高。これで最高の気分で人生を終えられます(笑)
(YouTubeにもあるかもしれないけど・・・)
講義の中で「好き嫌いがあるって普通だ」っていってたんですが、本当にそうだなー。と思う。よくない意味で。
私も夫も普通だ。
いや、私は特に普通だ。
しばらく「好き嫌い」をなくすの意識してみるの、いかがでしょう。やってみよう。
夫はもう結構いい年だが、自慢話したりとか、へんなプライドとか一切ない。人から勧められたらやってみるし、みてみるし、アドバイスもちゃんと聞くし、それもすぐやるし、この人は「素直」で出来てるといってもいいんじゃないかと思う。
例えば、この動画の講義で、みうらじゅんさんが絶対観たくない映画をわざわざ観に行くっていうエピソードあるんだけど「たしかに、いつも絶対に観ないような映画観てみるのいいかも」って、夫は実行しちゃうのよね。で、冒頭のライオンキング。
「自分」っていうのを定めてないから。俺そういうの嫌いだからとか言わない。なんでもやる。
簡単なようでなかなか出来ないことだなー。尊敬してます。
ところで、私と夫は出会った時から、まとってる雰囲気が似てるなーと思ってたんですが、なんかそれって「人間って生まれて死ぬまで、ただ生きるだけが人生じゃん。ただ生きてるだけでえらいじゃん」っていう根っこが共通してるんですよね。
だから、お互いに欲がないというか。お互いただ平凡に毎日生活してるだけなんだけど「いやー、私たち生きてるだけでえらいねー。ほんとにねー」とお互い労ったりしてる。
それが今回の講義で、みうらじゅんさんが「人は死ぬんだってよ」って言ってたのとすごくリンクしてる。本当にね「あとは死ぬだけ」っていう気持ちです。これから出産を控えた人間のセリフとは思えないけど(笑)別に早死にしたいとかじゃなくて、もちろんできるだけ健康に長く生きられたらと思いますけど、人間って生きてるだけでいいのよね。幸せよね。という気持ちに改めて、なりました。